うつわの扱いについて

うつわは、色々な種類がありますね。
陶磁器や木工品、ガラスやプラスチック、金属、紙など、用途によっても様々で種類も豊富ですね。おそらく皆さんが日々使われるものも、知らず知らずに色々なものを組み合わせて楽しんでいらっしゃるのではないでしょうか。

堅苦しくなると使いづらくなってしまいますし、気軽に使って頂くのが一番!と思っています。
・・・ですがご質問を受けることもございますので、もしお使いのうちに気になることがあれば読んで頂けたらと思います。


一番多く扱っているのが、陶磁器なので今回は陶磁器について。
ご存知の方も多いと思うのですが、陶磁器は大きく分けて陶器と磁器の二種類あります。

違いは主に材料の違い、焼く温度にあります。
磁器の主原料は石です。粘土もあわせます。温度は約1300度。
水を含みにくくガラス質の薄くて固い形をつくることができます。
有田焼砥部焼などがよく知られています。
陶器の主原料は粘土。土や泥、砂などもあわせます。
温度は1100〜1300度。(もっと低い温度の陶器も)
隙間が多く吸水しやすく、やわらかいのが特徴です。
民窯は陶器が多いですね。

お使いはじめの時は、陶器の場合水分を欲している状態ですので、水を通した方がよいでしょう。
お客様に過去の話を聞くと、沸騰状態にするのが良いと思いグラグラさせて鍋にぶつかり欠けてしまった、鍋に重ねすぎたつもりはないが結果割れてしまったなど、使う前に破損してしまうのは辛いものがあります、、、。まずは水をくぐらせる〜数時間つけておくくらいで良いのではないかと思います。
細かなヒビを防ぐという意味で目止めをされる場合には、米のとぎ汁等で10~15分ほど弱火で煮、そのまま冷まします。あとは水洗いをして乾かします。
特に目の粗いものなど、一度というより定期的に行うことで効果が高まるとも言われているようです。
さらに軟質の陶器や土鍋など直火にかけるものは、小麦粉やおかゆを水で溶いたものを煮てそのまま冷ますとヒビなどの防止にもなります。こちらは、メーカーによっては必要のないものもあるのかもしれませんが、一般的には使用前に一度目止めをした方が良さそうです。

うつわとして使っているとつい忘れてしまうのですが、陶磁器は周りの水気や置き場所の環境に左右されます。特に陶器は水を含みやいので、ちょっと気をつけておくといいかもしれません。
初めは何も含んでいない状態なので特に含みやすいですが、その後は布や紙などと同じように

入れ替わったり付着していくようなイメージでしょうか。

お使いの方はすでにご存知かと思いますが、お醤油やカレーなどの色、天ぷらや唐揚げの油染み・・・ペッタリついてしまいびっくりされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
使いはじめに水を通しても、つかないというわけではありません・・・
ですが使っていくと、またとれていくのには驚きです!
また陶磁器と木工品特に漆製品、とは重ねて置かない方がよいでしょう。
取り出す時にどうしてもすれて、底の傷がつきやすいです。




長い期間に及ぶ話しですが、経年変化だけでなく汚れや水は色となって変化をもたらします。
うつわを”育てる”とよくいわれますが、染みていった水や色、手で使うことで表面の土に油が残り、少しずつなじんでやさしい色合いになっていったり・・・”汚れ”といってしまえばそれまでですが、大切に使うことでほんの少しずつですが新品の時とは違う味わいが生まれます。
そういえばなんだか・・・と思ったら、ずいぶんとお使い頂いている方にだけ分かる楽しみでもあります。

長年保管する場合には、特に陶器はよく乾かして頂いた方がよいでしょう。
鍋などは直火にかけて水分を飛ばしたり致しますが、ほとんどのうつわは直火にかけられないものです。
水分はどうしても含んだ状態での保管になりますので、湿り気の少ない場所に保管しておくのがおすすめです。磁器も期間が長い場合は同様です。
たまに出して使って頂くのがやっぱりよいです。

簡単ではありますが、扱い方や気になる点などのご質問がございましたら、遠慮なくいつでもお知らせくださいませ。

 
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